全日空 日航 新型コロナ影響で旅客数 ともに大幅落ち込み

全日空 日航 新型コロナ影響で旅客数 ともに大幅落ち込み
全日空は、ことし3月の旅客数が前の年の同じ月より国際線で7割、国内線で6割、それぞれ大幅に減少したことを明らかにしました。確認できる範囲で最大の落ち込みだとしていて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が顕著になっています。
全日空によりますと、ことし3月の旅客数は前の年の同じ月に比べて国際線が72.1%、国内線が60.2%、それぞれ減少しました。

このうち国際線は、去年9月以降、増加が続いていましたが、中国で感染が急速に広がったことし2月に旅客数が25.2%減少し、3月はさらに大幅な落ち込みとなりました。会社によりますと、減少幅は2003年に新型肺炎SARSが流行した時や東日本大震災の直後を上回っていて、確認できる範囲で最大の落ち込みだとしています。

全日空では、世界各国の入国制限や日本国内の移動自粛などにより国際線・国内線のおよそ9割が運休や減便になっていて、4月以降も大幅な減少が避けられないとしています。

日本航空も、3月のグループ全体の旅客数が前の年に比べて国際線で73.8%、国内線で57.1%減少していて、新型コロナウイルスの感染拡大の航空会社への影響が顕著になっています。