神奈川県内 死者57人に 感染確認1176人 新型コロナウイルス

神奈川県内 死者57人に 感染確認1176人 新型コロナウイルス
横浜市と神奈川県横須賀市は11日、新型コロナウイルスに感染していた男性2人が死亡したほか、看護師や救急隊員を含む6人の感染が新たに確認されたと発表しました。
このうち、横浜市によりますと、今月2日に感染が確認された80代の男性が10日死亡したということです。男性は当初、横浜市旭区の「聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院」に入院していましたが、その後、別の病院に転院し治療を受けていました。

また、20代から80代の男女6人の感染が新たに確認されたということです。このうち、20代と40代の女性2人は「聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院」の看護師で、これでこの病院に関係する感染者は患者33人と職員27人の合わせて60人に上り、10人が死亡しています。

このほか30代の男性は横浜市の瀬谷消防署に勤務する救急隊員で、今月2日に感染した患者の搬送を担当していたということです。横浜市は同じ搬送を担当した別の職員2人を自宅待機とし、消防署内を消毒したということです。

一方、横須賀市によりますと、感染が確認されていた70代の男性が死亡したということです。

神奈川県では11日、県が2人の死亡と1人の感染を発表していて、NHKのまとめでは神奈川県内で発表された感染者は1176人となり、このうち57人が死亡しています。

5月は84%で感染経路把握 その半数以上は院内感染

神奈川県では、今月に入って10日までに新型コロナウイルスの感染が発表された146人のうち、およそ84%は感染の経路が分かっているということで、ピーク時に比べて経路が分からない人が大幅に減少しています。

神奈川県内で発表された感染者は、NHKのまとめで10日までに1169人で、このうち53人が死亡しています。

今月に入ってからは10日までの10日間に146人の感染が発表されていて、このうち84%余りの123人は感染の経路が分かっているということです。

これに対し、政府が緊急事態宣言を出し、神奈川県内でも発表される感染者の数がピークだった先月16日までの10日間の403人では、感染経路が把握できる可能性がある人は35%にとどまっていて、経路が分からない感染者の割合は大幅に減少しています。

一方、今月発表された感染者は感染経路が分かる人が多いものの、その半数以上が集団感染が起きている病院で感染したとみられていて、院内での感染に歯止めがかからない状況が続いています。