米 子どもの予防接種大幅減 医療機関などでの感染恐れて

米 子どもの予防接種大幅減 医療機関などでの感染恐れて
アメリカで、はしかなどの定期的な予防接種を受ける子どもの数が大幅に減っていることがわかり、CDC=疾病対策センターは、親が新型コロナウイルスの感染をおそれて、子どもを医療機関などに連れて行くのを避けているのではないかとみて、ほかの感染症になる危険性が高まるとして、各地の保健当局に対策をとるよう求めています。
CDCは8日、ことし1月から先月までの4か月間に発注された、はしかやおたふくかぜなど子どもが定期的に受ける予防接種のワクチンの量などを、去年と比較した結果を公表しました。

それによりますと、3月13日にトランプ大統領が非常事態を宣言して以降、これらのワクチンの発注量が去年に比べて急激に減少していることがわかったということです。

特にはしかを含むワクチンでは、2歳以上の子どもの接種が大幅に減っているということです。

CDCは、親が新型コロナウイルスの感染をおそれて、子どもを医療機関などに連れて行くのを避けているのではないかとみています。

CDCは「外出制限が緩和されれば、ワクチンに守られていない子どもは、新型コロナウイルス以外の感染症の危険にさらされる」として、各地の保健当局に対策をとるよう求めています。