WHO「発展途上国やワクチン開発の支援に約1400億円必要」

WHO「発展途上国やワクチン開発の支援に約1400億円必要」
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、発展途上国やワクチン開発の支援などのため、13億ドル、日本円でおよそ1400億円が必要だとして加盟国などに協力を呼びかけました。
テドロス事務局長は8日、ジュネーブの本部で開いた会見で、医療態勢がぜい弱な発展途上国などに医療物資を送るほか、ワクチンや治療法の開発を促進するため、年末までに新たに13億ドル、日本円でおよそ1400億円が必要だと述べました。

WHOは新型コロナウイルスへの対策として、2月にも6億7500万ドルを目標に資金の拠出を呼びかけていて、この時は、イギリスが1億729万ドル、日本が4750万ドル、アメリカが3028万ドルを拠出するなど、40以上の国や団体が呼びかけに応じました。

しかし、これまで年間で最大の資金拠出国だったアメリカが、WHOの対応は中国寄りだと批判して、先月から資金の拠出を停止しており、今回の呼びかけに対して十分な資金が集まるかは見通せない状況となっています。