日本製鉄 高炉2基休止を前倒し 減産は過去最大に コロナ影響

日本製鉄 高炉2基休止を前倒し 減産は過去最大に コロナ影響
鉄鋼最大手の日本製鉄は新型コロナウイルスの感染拡大で鋼材の需要が減少していることから、すでに休止を決めていた北海道と福岡の製鉄所の高炉2基を前倒しで休止すると発表しました。一時休止する別の高炉3基と合わせるとリーマンショックの時を超える過去最大規模の減産となります。
日本製鉄は来年3月末までに改修工事で休止する予定の北海道の室蘭製鉄所の高炉1基とことし9月末の休止を予定していた福岡県の九州製鉄所八幡地区の高炉1基を7月上旬以降に前倒しで休止すると発表しました。2基合わせて生産能力の7%に相当する減産になるということです。

新型コロナウイルスの感染拡大で自動車向けなどの鋼材の需要が大幅に減少しているため、日本製鉄はすでに茨城、和歌山、千葉の製鉄所で3基の高炉の一時休止を決めています。今回、前倒しで休止する高炉2基を合わせるとリーマンショックの時を超える過去最大規模の減産となり、感染拡大の影響が一層深刻になっています。