家庭の支出 化粧品は減 ゲームは増 外出自粛の影響で

家庭の支出 化粧品は減 ゲームは増 外出自粛の影響で
ことし3月に家庭が消費に使ったお金は、前年同月を6%下回り、5年ぶりの大幅な減少となりました。大きく影響したのは外出の自粛です。減ったものと増えたものは?

旅行 行楽 食事は減

パック旅行への支出が前の年と比べて83%減少したほか、ホテルなどの宿泊料も55%減少しました。

さらに遊園地の入場料と乗り物代が前の年と比べて86%減少したほか、映画や演劇の入場料も69%減少しました。

また外出の自粛で移動が控えられたため、交通費も軒並み減少し、航空運賃への支出が84%、鉄道運賃は65%、それぞれ減りました。鉄道では通学定期代は56%、通勤定期代も26%減少し、学校の休校やテレワークを行う企業が増えたことの影響が見えてきます。

また、外でお酒を飲んで支払った飲酒代は53%、食事代は30%減少しました。

化粧品は減

さらに身近な商品では乳液が28%の減少、口紅も22%減少しました。テレワークが増えたり、マスクの着用が増えたりしたことが化粧への支出にも影響したとみられます。

ゲームは増

一方で、外出の自粛によって支出が増えた品目もあります。

増加が目立つのがゲーム関連への支出で、ゲーム機は165%、ゲームソフトも157%それぞれ増えて、前の年の2倍以上の支出となりました。

「ニンテンドースイッチ」の国内向けの出荷が一時、停止となるなど、外出自粛によるいわゆる「巣ごもり需要」が高まったとみられます。

パスタ 即席麺も増

さらに自炊の機会が増えたことでパスタが44%、即席麺が30%、冷凍調理食品が22%それぞれ増えたほか、コメも15%、生鮮肉も10%支出が増えました。

また、需要が高まっているマスクを含めた保健用の消耗品への支出の増加は17%でした。総務省は「マスク不足で購入できなかった人もいたのではないか」と分析しています。