中国 WHOの新型コロナ発生源調査 専門家派遣受け入れ検討

中国 WHOの新型コロナ発生源調査 専門家派遣受け入れ検討
中国外務省の報道官は、新型コロナウイルスがどのように広がったのか調べるため、WHO=世界保健機関が中国への専門家の派遣に向けて調整していることについて、派遣を受け入れる方向で検討していることを明らかにしました。
新型コロナウイルスの発生源をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が中国 湖北省の武漢にある研究所から広がった可能性があるという認識を示す一方、中国は証拠がないとして反論していて、WHOは6日、調査のため、中国に専門家を派遣する方向で調整を進めていることを明らかにしました。

こうした中、中国外務省の華春瑩報道官は、7日の会見で「発生源の問題は、専門家による科学的な論証のうえで判断すべきだ。WHOに協力したいと考えており、われわれは開放的だ」と述べ、派遣を受け入れる方向で検討していることを明らかにしました。

一方、感染の拡大を招いた責任は中国にあるとトランプ大統領が批判していることについては、「ウイルスは全人類の敵であり、中国とアメリカはともに闘う戦友であって敵ではない。アメリカには、中国に責任を押しつけることをやめ、自国の感染防止対策にしっかり取り組むよう勧める」と述べました。

さらに、アメリカのポンペイオ国務長官が「ウイルスが中国の研究所から広がったという証拠がある」と述べていることなどについて、「話をでっち上げ、うその上にうそを重ねている」と述べ、厳しく批判しました。