丸紅 1900億円超の赤字 新型コロナウイルスの影響で過去最大

丸紅 1900億円超の赤字 新型コロナウイルスの影響で過去最大
大手商社の丸紅のことし3月期の決算は、新型コロナウイルスの影響で多額の損失を計上し、最終的な損益が過去最大となる1900億円余りの赤字となりました。
丸紅が7日発表したことし3月までの1年間のグループ全体の決算では、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に経済活動が停滞していることや、原油価格の急落などの影響で、合わせて4000億円を超える損失を計上しました。

その結果、最終的な損益は1974億円の赤字となりました。

丸紅の決算が赤字となるのは18年ぶりで、赤字幅としてはこれまでで最大となります。

柿木真澄社長はネットを通じた記者会見で「世界経済のV字回復は難しく、『L字』のように回復が長くなると見ている。今後の投資はこれまで以上に慎重に厳選してやっていく」と述べ、感染拡大の終息後も世界経済の回復には相当の時間がかかるという認識を示しました。

一方、今年度の業績については、最終的な損益で1000億円の黒字を確保する見通しだとしています。