各国と新型コロナ対策連携 中国けん制のねらいも 防衛相

各国と新型コロナ対策連携 中国けん制のねらいも 防衛相
k10012419771_202005070540_202005070541.mp4
中国軍が、空母を沖縄本島と宮古島の間の海域を初めて往復させるなど、活動を活発化させている中、河野防衛大臣は、アメリカやヨーロッパなど各国の国防大臣と電話での会談を重ねていて、新型コロナウイルスの感染対策で各国と連携を示すことで、中国をけん制したいというねらいもあるものと見られます。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、各国の軍事活動にも影響を及ぼしていて、アメリカ軍では原子力空母「セオドア・ルーズベルト」の乗組員の感染が発覚し、活動停止を余儀なくされているほか、フランス軍の空母でも感染が確認されています。
一方、中国軍は先月、空母「遼寧」を沖縄本島と宮古島の間の海域を初めて往復させ、南シナ海で訓練を行うなど、活発に活動していて、河野防衛大臣は「感染対策をやっていこうという、国際的な思いに沿ったものとは言い難い」と述べ、自制を求めました。

こうした中、河野大臣はアメリカのエスパー国防長官やイギリス、フランスなどヨーロッパの国防大臣と相次いで電話で会談していて、感染対策で情報や教訓を共有することで一致しています。

河野大臣としては、各国との連携を示すことで、中国をけん制するとともに感染拡大を受けた国際秩序の変化を抑えたいというねらいもあるものと見られます。