新型コロナ 株主総会に影響 対応めぐり相談相次ぐ

新型コロナ 株主総会に影響 対応めぐり相談相次ぐ
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響で多くの企業が決算の集計が間に合わず株主総会に提出できない事態を心配し始めています。総会の事務に詳しい信託銀行には、総会に提出できない場合の対応について相談が相次いでいます。
6月になると3月期決算の企業の多くが株主総会を開き決算を承認してもらいますが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で決算の集計が遅れ総会に提出できないことを心配する企業が増えています。

このため株主総会の事務に詳しい信託銀行には、総会に間に合わない場合に決算の承認を得る別な会議をどのように開くかという企業からの相談が相次いでいます。

会社法では、「継続会」という会議で決算を承認することが認められているため、三菱UFJ信託銀行はすでに、およそ30の会社と開催に向け必要な手続きの調整を始めています。

また、三井住友信託銀行やみずほ信託銀行も株主総会の延期や継続会について相談を受けているということです。

国も企業に対しては、株主総会に間に合わせるために決算の集計を無理に急がず柔軟に対応するよう呼びかけています。

三菱UFJ信託銀行法人コンサルティング部の中川雅博次長は「過去に例がない状況に企業も悩んでいます。状況に合わせて対応していきたい」と話しています。