韓国プロ野球 無観客で開幕 新型コロナ感染拡大に歯止め

韓国プロ野球 無観客で開幕 新型コロナ感染拡大に歯止め
新型コロナウイルスの新たな感染者が減っている韓国で、当初の予定より1か月余り遅れてプロ野球が開幕しました。感染防止対策として、試合は当面、無観客で行われます。
韓国では4日、新型コロナウイルスの新たな感染者が3人にとどまるなど、感染の拡大に歯止めがかかっています。

こうした中、当初は3月下旬に開幕する予定だったプロ野球が1か月余り遅れて5日に開幕し、各地で5試合が行われました。

開幕にあたってKBO=韓国野球委員会は感染を防ぐためのマニュアルを作成し、LGツインズと昨シーズン優勝の斗山(ドゥサン)ベアーズが対戦したソウルのチャムシル(蚕室)野球場でもマニュアルに従って、球場に入る関係者が体温を測っていました。

また、選手たちは試合中、つばを吐いたり、ハイタッチをしたりしないように求められているほか、審判や試合を補助するスタッフなどはマスクや手袋を着けることが義務づけられています。

試合は当面、無観客で行われることになっていて、5日も無人のスタンドに打球音が響きわたっていましたが、球場には「コロナに勝てる」といった看板も掲げられ、テレビ中継などで観戦したファンにウイルス対策への協力を呼びかけていました。

球団関係者は「不安はあるが、開幕できたことはうれしい。スポーツを通じて希望や喜びを感じられれば、ウイルスと闘う原動力になると思う」と話していました。

KBOはオールスターゲームを取りやめたりポストシーズンの試合数を減らしたりして、レギュラーシーズンは例年どおり144試合を行う計画ですが、感染者が相次いだ場合はシーズンの中断も検討しているということです。