新型コロナ“感染拡大予防ガイドライン”作成のポイントは

新型コロナ“感染拡大予防ガイドライン”作成のポイントは
新型コロナウイルスの対策について話し合う政府の専門家会議が4日出した提言では、飲食店や商業施設など業種ごとに、長期にわたって感染拡大を予防するためのガイドラインを作成するよう強く求めたいとして、その際のポイントが示されました。
この中では、新型コロナウイルスは「接触」と「飛まつによる感染」が主な感染経路だとして、
▽接触する頻度が高い、ドアノブ、電気のスイッチ、エレベーターのボタンなどには特に注意し、
▽飛まつ感染については、換気の状況を考慮しつつ、人と人との距離をどの程度維持できるかなどを見て感染のリスクを評価するとしています。

そして各業種に共通する注意点として、
▽密にならないよう施設や店などへの入場者の数を制限すること、
▽発熱などの症状がある人は入場制限すること、
▽消毒設備を設置しマスクをつけること、
▽施設の換気や消毒を行うこと、などを挙げています。

また感染対策の例として、
▽複数の人の手が触れる場所を適宜消毒すること、
▽人と人が対面する場所は透明なカーテンなどで覆うこと、
▽美容院、理容店、マッサージ店など客の体に触れる場合は手洗いをよりこまめに行うこと、などとしています。

さらに、トイレや休憩スペースでは感染のリスクが比較的高いと考えられるとして、
▽トイレではふたを閉めてから流すよう表示すること、
▽ハンドドライヤーや共通のタオルの使用をやめること、
▽休憩スペースでは、一度に休憩する人数を減らし、対面で食事や会話をせず、常に換気し、部屋に入る時と出る時に手洗いをすること、などを求めています。

このほか、
▽ごみを回収するときはマスクや手袋をつけて、外したあとは手を洗うこと、
▽高齢者や持病のある人に関わる事業所では感染した場合に重症化するリスクが高いため、サービスを提供する側はより慎重で徹底した対応をとること、などを示しています。