大手デパート 先月売り上げ 過去最大の減 新型コロナの休業で

大手デパート 先月売り上げ 過去最大の減 新型コロナの休業で
大手デパート各社の先月の売り上げが激減しました。多くの店舗が休業しているためで、去年の同じ時期と比べて7割から8割の減少と、確認できる範囲で過去最大の落ち込みとなっています。
大手デパート各社が発表した先月の売り上げの速報値によりますと、三越伊勢丹ホールディングスが81.3%、阪急阪神百貨店が80.5%、大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロントリテイリングが76.9%、高島屋が74.7%、そごう・西武が71.4%、それぞれ去年の同じ月より減少しました。

いずれもリーマンショックや東日本大震災の直後を上回る大幅な減少で、各社とも確認できる範囲では過去最大の落ち込みだとしています。

これは、外国人旅行者の免税売り上げがほとんどなくなっていることに加えて、緊急事態宣言が出たことに伴い店舗によっては約1か月にわたって全館での臨時休業や食品フロアのみ営業する対応を続けているためです。

デパートの担当者の1人は「ネット通販は伸びているものの、店頭の売り上げの落ち込みは到底カバーできず、緊急事態宣言の延長で休業期間が延びるとさらに苦しくなる。1日も早い収束を願うしかない。」と話しています。