人気作家の日替わり連載開始 新型コロナウイルス感染拡大で

人気作家の日替わり連載開始 新型コロナウイルス感染拡大で
新型コロナウイルスの感染拡大で自宅で過ごす人が増える中、物語の魅力に触れてもらおうと、辻村深月さんや恩田陸さんなど70人の人気作家が文芸サイトに日替わりで小説やエッセーを執筆する連載が新たに始まりました。
「Day to Day」と題されたこの連載は、講談社などが運営する文芸サイト「TREE」で1日から始まりました。

これまでに、恩田陸さんや浅田次郎さん、湊かなえさんなど、さまざまなジャンルの人気作家70人が企画に賛同し、執筆を引き受けています。

「2020年4月1日以降の日本」を舞台に、作家が1日ずつ、2、3分で読める分量の小説やエッセーを執筆し、初日の1日は「4月1日」を舞台にした辻村深月さんの小説が公開されました。

この小説は、ウイルスが広がって友達と遊ぶことができなくなった男の子が、1冊の本を入り口に物語の世界と出会うまでの心の動きを描いていて、現在の社会状況を反映した作品となっています。

辻村さんは「本や物語は、人をその場にいながらにして、時間や場所をこえてあらゆる場所につれだしてくれる存在だと思っています。皆さんの想像力をお借りして、本や小説とそんな旅をしてもらえたら、とてもうれしいです」とコメントしています。

この連載は日本語のほか、英語と中国語の翻訳も同時に公開され、講談社は賛同する作家が増え続けていることから、100人の作家による100日間の連載を目指すことにしています。