持続化給付金の申請受け付け開始 早くて8日に支給 新型コロナ

持続化給付金の申請受け付け開始 早くて8日に支給 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた中小企業などに最大200万円を支給する「持続化給付金」の申請の受け付けが始まりました。最も早い場合で今月8日に給付金が支給される見通しです。
梶山経済産業大臣は1日の記者会見で、「持続化給付金について本日、申請受付を開始しました。簡素な手続きでできるだけ多くの方々に支援をお届けして、少しでも事業継続の支えとしていただきたい」と述べました。

持続化給付金は、ことし1月から12月までのいずれかの月の売り上げが、去年の同じ月より50%以上減少した事業者が対象で、中小企業などは最大200万円、フリーランスを含む個人事業主には最大100万円が支給されます。

支給を受けるには申請が必要で、原則として、1日に開設された専用のホームページから行います。

申請には、去年の確定申告の書類、売り上げ台帳など、月の売り上げの減少を示す書類の写し、それに、振込先口座の通帳の写しなどを添付する必要があります。

また、個人事業主の場合は、運転免許証やマイナンバーカードなど本人を証明する書類の写しも必要ですが、スマートフォンで撮影した画像でも認められるということです。

通常は申請から給付金の振り込みまで2週間程度かかる見込みですが、経済産業省では、1日に申請があったものについては、最も早い場合で今月8日に支給される見通しだとしています。

専用のホームページのアドレスは、https://www.jizokuka-kyufu.jp/です。

午後4時時点で約3万8000件の申請

経済産業省によりますと、専用のホームページで受け付けた「持続化給付金」の申請件数は、1日午後4時時点でおよそ3万8000件に上るということです。

アクセスが集中したため、ログインしにくくなりましたが、次第に解消されつつあるということです。

経済産業省では「ログインしにくい場合でも、しばらく時間をおいて再度、作業を行ってほしい」と呼びかけています。

また、分からないことがあれば「持続化給付金事業コールセンター」に問い合わせてほしいとしています。
▽電話番号は0120-115-570、
▽IP電話専用の番号は03-6831-0613、
受付時間は、5月と6月は毎日、午前8時30分から午後7時までとなっています。

なかなかログインできず

持続化給付金では、ネット上での申請が集中し、作業が思うように進まないケースも出ています。

このうち、宮城県の特産品ささかまぼこを製造販売する塩釜市の会社では、3月の売り上げが去年より70%以上減少したため、給付金を受け取ろうと、社長たちが専用ホームページを通じて申請を行おうとしました。

しかし、なかなかログインできず、手続きが進められませんでした。

「武田の笹かまぼこ」の武田武士社長は、「存続できるかどうかがかかっているので、できるだけ早く受け取りたい。政府には長期的な視点に立った支援をしてほしい」と話していました。

個人事業主も申請

持続化給付金は、中小企業だけでなくフリーランスを含む個人事業主が対象になっていることが特徴です。

給付金の申請の受け付けが始まった1日、東京 中央区にあるシェアオフィスでは、フリーランスで働く人が早速、手続きに臨みました。

フリーランスでイベントの企画などを手がける中山綾子さんは、ことし2月以降、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でイベントの開催が減り、売り上げが去年の3分の1ほどに落ち込んでいるということです。

イベント自粛の呼びかけが続くなか、先行きが見通せないとして、持続化給付金を申請することにしました。

中山さんはあらかじめ必要な書類などを準備していたということで、10分ほどで専用ホームページを通じた申請を終えました。

給付金の申請を終えた中山さんは「個人事業主にまで給付が実現するとは思っていなかったので、事業が持続できる希望が持てたと感じる。ただ、フリーランスの同業者ではいったん事業をたたむ人も出てきていて、自分もどこまでもつかと不安があります」と話していました。