渡航自粛呼びかけの沖縄 観光客の姿も 新型コロナウイルス

渡航自粛呼びかけの沖縄 観光客の姿も 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため沖縄への渡航の自粛が呼びかけられる中、那覇空港では県外から訪れる人の姿がありました。
29日から大型連休が始まり、沖縄の玄関口、那覇空港の到着ロビーでは県外から訪れる人の姿があり、中には観光客とみられる人もいました。

到着口には、体温を測定する「サーモグラフィー」が設置され、到着した人たちが通過していました。

大阪から帰省した男性は「大阪にいるほうが危ないと思ったので、沖縄の実家へ戻ることにした。なるべく外へ出歩かないようにしたい」と話していました。

大阪から仕事で来た建設業の男性は「建設現場での仕事のためやむをえず来ました。外出を自粛し、移動は現場とホテルの往復だけにとどめたい」と話していました。

新石垣空港には観光客とみられる人も

本土と沖縄県の石垣島を結ぶ直行便がすべて欠航する中、29日、新石垣空港には那覇空港から訪れる人の姿がありました。

乗っていたのは各便20人ほどで中には観光客とみられる人もいました。空港の案内カウンターでは島内で利用停止となっている公園やキャンプ場などを紹介するチラシが置かれていました。

サーモグラフィーで体温を測定しているスタッフは「仕事で来る人が多いものの観光客も中にはいる。島を守るためにも今は我慢してもらい落ち着いてから来てほしい」と話していました。
沖縄県石垣島の中でも人気の観光スポット「川平湾」のある川平公園は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため来月6日まで利用停止となっています。

公園の中には入れないものの、それを知らずに訪れる観光客の姿もありました。

千葉県から訪れた観光客の男性は「川平公園がどのようなところか知りたくて来たが残念だ。大変な時期と分かっているが、地元で家の中にいるよりはいいかなと思って島に来た。自然の中に身を置きのんびり過ごしたい」と話していました。

公園内で民宿と食堂を営む40歳の男性は「これほどまで人がいない川平公園は見たことがない。今は耐えて前向きに考え、ふだん通りの石垣島に1日も早く戻ってほしい」と話していました。