“感染者増加 緩やかに” 欧州で経済活動再開目指す動き広がる

“感染者増加 緩やかに” 欧州で経済活動再開目指す動き広がる
ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染者の増え方が緩やかになっているとして経済活動の再開を目指す動きが相次いでいて、28日にはフランスとスペインが、5月から段階的に商店や学校を再開させる計画を発表しました。
フランスのフィリップ首相は28日、議会で演説し、来月11日からクラスの人数を15人に制限して学校を段階的に再開させるほか、ほとんどの商店の営業を認めると発表しました。

一方で、4万平方メートル以上の大型店舗やカフェ、レストランの営業は引き続き認めないとしています。

フィリップ首相は「われわれはウイルスと一緒に暮らしていかなければならないと知ってほしい」と述べて、外出する際は人との距離をとるよう求めるとともに、公共交通機関を利用する際にはマスクの着用を義務づけるとしています。

また、ヨーロッパで感染者数が最も多いスペインのサンチェス首相は28日記者会見し、来月4日から6月末にかけて、段階的に商店やレストランなどの営業再開を認める計画を発表しました。

一方で6月末までは、国内に50ある県の間を移動することは原則として禁止するとしています。

ヨーロッパでは感染者の増え方が緩やかになる中、来月から経済活動を再開させる方針が相次いで示されていますが、感染が再び広がることを防ぐことができるかが焦点となります。