中断長期化で経営厳しく… Jリーグ 資金の迅速な調達可能に

中断長期化で経営厳しく… Jリーグ 資金の迅速な調達可能に
サッカーJリーグは、新型コロナウイルスの影響で公式戦の中断が長期化する中、必要な資金を迅速に調達するため、金融機関からあらかじめ決められた条件で随時借り入れを可能とする「コミットメントライン」の設定を理事会で書面決議しました。
これはJリーグが公式戦中断の長期化で、今後経営状況が厳しくなるクラブが出てくることなどを想定し、28日、理事会で書面決議しました。

「コミットメントライン」は、企業と金融機関があらかじめ設定した期間や融資枠の範囲内で、企業側が随時借り入れを可能とするものです。

Jリーグは契約期間や金額などを公表していませんが、年間予算に当たる200億円を超える額を設定したとみられ、今後金融機関と契約を締結する見通しです。

Jリーグの村井満チェアマンは「必要な時に十分な資金を調達できるよう、金融機関と交渉してきている」とコメントしています。

JリーグではJ1のサガン鳥栖が26日、大型スポンサーの撤退などで20億円を超える赤字となる昨年度の決算を発表するなど、厳しい経営状況にすでに直面しているほか、リーグ関係者もこのまま試合が開催できなければ秋には資金繰りが難しくなるクラブが出てくるという認識を示しています。