フェンシング男子エペ 見延「個人と団体で金2つしか考えず」

フェンシング男子エペ 見延「個人と団体で金2つしか考えず」
東京オリンピックで、日本のフェンシング初の金メダル獲得が期待される男子エペの見延和靖選手が、大会延期が決まってから初めて報道陣の取材に応じ「当初の目標どおり、個人と団体で金メダルを獲得することしか考えていない」と今の心境を語りました。
フェンシングは新型コロナウイルスの影響で先月の国際大会が延期となり、まだ東京オリンピックの代表選手が決まっていませんが、男子エペのエースの見延選手は、昨シーズン日本選手で初めて年間の世界ランキングで1位となり、オリンピックでも金メダル獲得が期待されています。

32歳の見延選手は28日、オリンピックの1年延期が決まってから初めて報道陣の取材に応じ「正直、中止もあるかなと頭をよぎったが、見通しが立ったことで1年しっかり調整していくという目標ができた」と今の心境を語りました。

そして、「フェンシングは経験値がものをいう競技。自分はいろいろな困難に打ち勝ってきた経験があるので、そうした引き出しの多さが延期で有利に働くのではないかと思う。今は、当初の目標どおり個人と団体で金メダルを獲得することしか考えていない」と延期を前向きにとらえていました。

フェンシングの日本代表は、今月から予定していたチームでの練習を中止し、選手たちは自宅などで個別にトレーニングをしています。

見延選手も家で筋力トレーニングなどをしているということですが、「剣を使わないと感覚を忘れてしまうので、的を作って、剣で突く練習をしている」と練習方法の一部を明かしました。

そのうえで「代表には若い選手も多く、不安を感じていると思うが、僕が先頭を走って道しるべとなる姿を見せていく」と日本代表を引っ張る決意を示しました。