米ジョージア州 経済活動一部再開 新型コロナ感染拡大懸念も

米ジョージア州 経済活動一部再開 新型コロナ感染拡大懸念も
新型コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカでは、南部ジョージア州で美容院など一部の業種の経済活動が再開しました。しかし、地元からは感染がさらに広がりかねないと懸念する声も上がっています。
アメリカでは、新型コロナウイルスで亡くなった人が5万人を超え、40以上の州が住民の外出を制限する措置をとっています。

こうした中、ジョージア州は24日、美容院やボウリング場、スポーツジムなど一部の業種について、人と人との距離をとることや、従業員の体温測定を行うことなどを条件に営業を認め、経済活動が再開しました。

1か月ぶりに店を開いた、州都アトランタの美容院では、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、予約客のみに限定して営業が行われ、マスクと手袋をつけた美容師がサービスにあたっていました。
ジョージア州の保健当局によりますと州内ではこれまでに2万2491人が、新型コロナウイルスに感染し、899人が亡くなっていて、感染の拡大が続いていますが、ケンプ知事は、外出制限によって中小企業の経営や人々の雇用に深刻な影響が出ていると指摘し、来週からは、映画館やレストランの営業も認めるとしています。

一方、地元からは、感染がさらに深刻化することを心配する声も上がっていて、ワシントンポストによりますとアトランタ市の市長は住民に対して、「家にいるよう引き続き強く勧めたい」として州の決定にかかわらず、外出をしないように求めているということです。
ジョージア州の措置をめぐっては、経済活動の再開に前向きなトランプ大統領も22日の記者会見で、「あまりにも早すぎる」として、慎重な対応を促しています。