米NY州 薬剤師にもウイルス検査権限付与へ 新型コロナ

米NY州 薬剤師にもウイルス検査権限付与へ 新型コロナ
新型コロナウイルスに感染して死亡した人が世界全体で20万人を超えました。感染状況が深刻なアメリカのニューヨーク州は、社会を支える人たちのウイルス検査の強化に向けて、薬剤師にも検査の権限を与えて態勢を拡充させることを明らかにしました。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、日本時間の26日午前3時の時点で新型コロナウイルスの感染者の数は、世界全体で286万5938人となりました。

また、死亡した人は、イギリスで2万人を超えたと発表されるなど世界全体で20万698人となり、20万人を超えました。

このうち感染者が92万人を超え、死亡した人がおよそ5万人にのぼるアメリカで感染が集中している東部ニューヨーク州は、薬剤師にもウイルス検査を行う権限を与えて州内の5000か所の薬局で検査を実施できるようにすると発表しました。

ニューヨーク州のクオモ知事は25日の記者会見で、「社会を支える、いわゆる『エッセンシャルワーカー』は市民と接触する機会があり、彼らが感染すれば大規模な集団感染につながるおそれがある」と述べ、今回の措置で警察官や医療従事者、それに公共交通機関の運転手など社会を支える人たちの検査態勢を強化できるという認識を示しました。

一方でクオモ知事は、経済活動を再開する条件の1つとしている1日あたりの入院患者数について「1100人まで減少しているのは比較的よい兆候だが、200人から400人まで下がるのを見たい」と述べ、感染者数や入院患者数などの推移を見ながら経済活動の再開について慎重に判断していく姿勢を改めて強調しました。