飲食店を支援する企業の動き広がる 新型コロナ

飲食店を支援する企業の動き広がる 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、売り上げが激減している個人経営の飲食店ではテイクアウトを始めるところが増えています。こうした店をサポートするためチラシの作成を企業が無料で請け負うなど支援の動きが広がっています。
東京・目黒の居酒屋は、今月の予約がほとんどキャンセルになり売り上げは去年の同じ時期の1割ほどに激減しています。

売り上げの減少を補うため、先週から弁当のテイクアウトを始めましたが、店の前に看板を出してもなかなか気付いてもらえないため広告の作成を支援するサービスを利用することにしました。

このサービスは、都内の人材紹介会社がチラシの作成から配布する人材の確保まで無料で請け負うもので、早速完成したチラシを周辺の住宅に配ってもらいました。

居酒屋の店長の松田三知さんは、「すごく助かります。今は目の前のことを必死にやるしかないです」と話していました。
また、レシピの動画を配信している会社は、運営する食品通販サイトで、売り上げが落ち込んでいる飲食店の料理や商品を無料で掲載しています。

このうち東京・世田谷区の日本料理店は、おつまみの瓶詰の掲載を依頼したところ、関西や四国からも新たな注文が入ったということです。
店主の清水健太郎さんは「自分のホームページやSNSに掲載しても、あまり気付いてもらえないので新たな販路として期待したい」と話していました。