医療用マスクなど 不足の医療機関に政府が優先配布の方針

医療用マスクなど 不足の医療機関に政府が優先配布の方針
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、安倍総理大臣は、政府の対策本部で、医療現場での感染予防に万全を期すため、医療用のマスクやガウンなどが不足している医療機関に対し、政府が優先的に配布する方針を示しました。
政府の対策本部は、24日午後6時すぎから、総理大臣官邸で開かれ、安倍総理大臣は、各地の医療現場で医療物資が不足していることを踏まえ、感染予防に万全を期すため、各地の状況を把握するシステムを新たに構築し、医療用のマスクやガウンなどを優先的に配布する方針を示しました。

そのうえで、「これまでも産業界の全面的な協力を得て、医療防護具の国内生産などに取り組んできたが、まだ物資不足は大変厳しい状況にある。ウイルスとの戦いの最前線である医療現場に1つでも多くの医療防護具を届けるため、政府の総力を結集してもらいたい」と述べました。

また、安倍総理大臣は、学校の臨時休校や外出自粛が長期化する中、生活不安やストレスから児童虐待やDV=ドメスティックバイオレンスの増加が懸念されていると指摘したうえで、DVの被害者が10万円の給付金を受け取れるよう取り組むほか、来週から電話相談を24時間態勢とし、SNSやメールでも受け付けることなどを明らかにしました。

そのうえで、「児童虐待とDV防止対策を連携させ、家庭内での暴力の根絶や、被害者の支援に向けて、政府をあげて取り組みを強化していく必要がある」と述べ、関係閣僚に対し取り組みを強化するよう指示しました。

また、安倍総理大臣は「緊急事態を早期に収束させるために、いまが非常に重要な時期であり、国民の皆様も、各自治体からの要請を十分に踏まえつつ、日常生活に着目した10のポイントを参考に、接触機会の8割削減に向け、より一層の協力をお願いしたい」と呼びかけました。