岡江久美子さんの遺骨が自宅に 新型コロナの肺炎で死去

岡江久美子さんの遺骨が自宅に 新型コロナの肺炎で死去
新型コロナウイルスによる肺炎のため23日に亡くなった俳優の岡江久美子さんの遺骨が東京都内の自宅に戻り、受け取った夫の大和田獏さんは「本当に残念で、悔しくて、悲しいです」と話しました。

「残念で、悔しくて、悲しい」

岡江久美子さんは4月3日に発熱したあと病状が急変して緊急入院し、23日未明、新型コロナウイルスによる肺炎のため63歳で亡くなりました。

事務所関係者によりますと夫の大和田獏さんは感染防止策を取った上で岡江さんと最期の対面はできましたが、感染を防ぐため火葬の際には、立ち会うことができなかったということです。

岡江さんの遺骨は午後5時すぎ、東京都内の自宅に戻りました。

大和田さんは集まった報道関係者に「久美子が帰ってまいりました。こんな形の帰宅は本当に残念で、悔しくて、悲しいです。どうか皆様もくれぐれもお気をつけください。それが残された家族の願いです。静かに送りたいと思います」と話しました。

「手を握ることも出来ませんでした」

岡江久美子さんが亡くなったことを受けて、娘で同じく俳優の大和田美帆さんが自身のブログにコメントを投稿しました。

美帆さんは「最愛の母が本当に亡くなってしまったとまだ、実感できずに娘の寝顔を見ています」と書き出したうえで、岡江さんの感染が判明した4月6日以降、家族も直接会うことができなかったことを振り返り「17日間、私と父は何も出来ませんでした。近くに行って手を握ることも母が好きだったミュージカルの曲や可愛がってくれた孫の声を聞かせることも出来ませんでした。亡くなった連絡が来ても駆けつけられず、家にいるしかない。父とも一緒にいられず母にも一度も会えず今はどこかで遺骨になって帰ってくる母をただ待っているだけです。コロナウイルスは、本当に恐ろしいです」と、思いをつづっています。

そのうえで、「私たち家族のような悲しい思いを誰にもしてほしくありません。今はただそれぞれがそれぞれの場所でできることを」と呼びかけています。