新型コロナウイルス 抗体検査キットの性能確認調査開始 厚労相

新型コロナウイルス 抗体検査キットの性能確認調査開始 厚労相
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新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうかを調べる抗体検査の早期の実施に向けて、加藤厚生労働大臣は検査キットの性能を確認する調査を開始したことを明らかにしました。
「抗体検査」は、人の血液に含まれる新型コロナウイルスへの「抗体」の有無などを調べるもので、過去に感染したことがあるかを知ることができるとして、アメリカではすでに実施されています。

加藤厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で、国内での抗体検査の早期の実施に向けて、検査キットの性能を確認する調査を開始したことを明らかにしました。

調査は、複数の検査キットを使って、日本赤十字社の献血者を対象に実施し、その結果を踏まえて抗体検査の具体的な実施方法を検討するということで、加藤大臣は「抗体検査はPCR検査と組み合わせることで、より精度の高い診断を行える可能性があり、注目している」と述べました。

一方、加藤大臣は抗体検査の結果を経済活動の再開の判断材料にできるかどうかについて、「出口戦略を作る時の指標の1つとして、抗体保有率も当然、候補になると思うが、実際に指標として使えるかは検査キットがどのくらい有効かどうかにかかってくる」と指摘しました。