感染確認後も看護師に勤務指示 集団感染の病院 大阪 コロナ

感染確認後も看護師に勤務指示 集団感染の病院 大阪 コロナ
新型コロナウイルスの集団感染が確認されている大阪 生野区の病院が、女性看護師が検査で陽性と確認されていたことを知りながらも勤務につかせていたことが大阪市の調査でわかりました。調査に対し、「代わりの人員を探したが見つからなかったため勤務を指示した」と説明したということです。
大阪市によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認されていた女性看護師を勤務につかせていたのは、大阪 生野区にある「なみはやリハビリテーション病院」です。

ツイッターの投稿をきっかけに市が調査したところ、看護師は今月20日の日中に感染が確認されましたが、病院はそのことを把握していたのに、すでに組まれたシフト通り、その日の夕方から翌朝までの夜勤につくよう指示していました。

この病院では、これまでに医療従事者や患者など126人の集団感染が確認されていて、感染した患者と感染していない患者で病棟がわかれていますが、この看護師は当日、感染した患者の病棟を担当したということです。

調査に対して病院は「代わりの人員を探したが見つからなかったため勤務を指示した」と説明したということですが、大阪市はあってはならない行為だとして再発防止を指導しました。

感染相次ぎ新規入院や外来を中止に

大阪 生野区の「なみはやリハビリテーション病院」のホームページによりますと、病院は昭和38年に設立されました。内科とリハビリテーション科があり、病床数は回復期リハビリテーション病棟が88床、障害者病棟が32床です。

今月に入って、医療従事者や患者などの新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認されたため、新規の入院の受け入れや外来診療を中止していました。

一方、保健所などは今月19日、院内での集団感染の状況を確認するため病院の調査に入っていました。