米NY州 新型コロナ感染者を追跡調査 濃厚接触者14日間隔離へ

米NY州 新型コロナ感染者を追跡調査 濃厚接触者14日間隔離へ
新型コロナウイルスの感染者が25万人を超えたアメリカ東部ニューヨーク州は、感染が確認された人の行動を追跡して、濃厚接触者を隔離していく方針を発表しました。
感染者数が全米の3分の1にあたる25万人を超えたニューヨーク州では、21日に474人が亡くなり、5500人を超える感染者が新たに確認されました。

クオモ知事は22日の記者会見で、これ以上の感染拡大を防ぐ新たな対策を発表し、検査で陽性となった人がいつどこで誰と接触したかを確認する追跡調査を大規模に実施し、調査で判明した濃厚接触者については、14日間の隔離措置をとる方針を明らかにしました。

追跡調査で感染者の聞き取りなどにあたる調査員をすでに715人確保していて、今後、大学生3万5000人に協力してもらう計画だということです。

クオモ知事は「感染の可能性がある人をすべて明らかにすることが究極の目標だ。非現実的かもしれないが極めて重要だ」と述べ、隣接するニュージャージー州やコネティカット州と連携して、ウイルス検査と追跡調査の範囲と規模を広げていく考えを示しました。

またクオモ知事は、その費用の一部として連邦政府から13億ドルの資金援助を見込めるとしたほか、ことし秋の大統領選挙で民主党の候補者選びに参加して撤退したブルームバーグ前ニューヨーク市長から1000万ドルの資金提供の申し出があったことを明らかにしました。