幕張メッセを想定して臨時の医療施設整備へ 千葉 新型コロナ

幕張メッセを想定して臨時の医療施設整備へ 千葉 新型コロナ
新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大に備えて、千葉県は千葉市にある幕張メッセを有力な候補地として中等症の患者1000人を受け入れる臨時の医療施設を整備することを決めました。NHKのまとめでは、千葉県で感染が確認された人は21日までに725人と全国で4番目に多くなっています。
県内の医療機関で新型コロナウイルスに対応できる病床は、およそ7割が埋まっていて、千葉県は、今後の爆発的な感染拡大に備えて臨時の医療施設を整備する方針を決めました。

医療施設として活用する有力な候補地には、東京オリンピック・パラリンピックの延期で、当面使用する予定がなくなった千葉市の幕張メッセを想定していて、中等症の患者およそ1000人を受け入れられるようにするということです。

来月中旬以降に開設できるよう整備を進める方針で、酸素吸入の設備や医療用のベッド、簡易洗面台やトイレなどの資機材の購入費、施設の借り上げ費用などとして30億円を補正予算案として計上しました。

県内の医師や看護師に近くのホテルに宿泊してもらいながら県が直接、運営することを計画しています。

千葉県は「イベントが入っていないことも考慮し幕張メッセの有効活用を検討している。爆発的な感染拡大が起こってから準備するのでは間に合わないので、今のうちに整備を急ぎたい」と話しています。