新型コロナ影響でイージス・アショア配備の再調査期間を延長

新型コロナ影響でイージス・アショア配備の再調査期間を延長
新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、防衛省は、東北地方で進めている再調査について、新型コロナウイルスの感染拡大で遅れが出ているとして、再調査の期間を来月末まで、再び延長する方針を固めました。
新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画をめぐり、政府は、秋田市にある陸上自衛隊新屋演習場を候補地の1つとして示しましたが、ずさんな調査を受けて改めて候補地を選ぶため、新屋演習場を含む東北の20か所の国有地で再調査を進めています。

こうした中、関係者によりますと、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が出されたことを受け、再調査を行っている業者から「作業が遅れ、納期までに完了できない」と申し出があったということです。

このため防衛省は、天候不順を理由に当初の先月下旬から今月末まで延期していた再調査の期間を、来月末まで、再び延長する方針を固めました。

配備の候補地について、防衛省は「住宅地などからの距離を重要な要素として、ゼロベースで検討する」としていて、再調査の結果を踏まえて最終的に判断することにしています。