自治体が酒造会社に消毒液用のアルコール依頼 福井 新型コロナ

自治体が酒造会社に消毒液用のアルコール依頼 福井 新型コロナ
全国的にアルコール消毒液が不足する中、福井県永平寺町は、地元にある老舗の酒造会社に消毒液として使えるアルコールの生産を依頼しました。生産されたアルコールは町が購入して医療現場などに配布するということで、自治体によるこうした取り組みは全国で初めてだということです。
全国的にアルコール消毒液が不足する中、国は先月、アルコール濃度の高い酒を消毒液として代用することを特例として認めました。

これを受けて永平寺町の河合永充町長は、老舗の酒造会社、黒龍酒造の水野直人社長に消毒液として使えるアルコールの生産を依頼する文書を手渡しました。

酒造会社によりますと、早ければ来月中旬ごろに濃度が70度から80度のアルコールを生産できるということで、町が購入して町内の医療や介護の現場などに優先的に配付するということです。

町によりますと自治体から酒造会社にアルコールの生産と供給を依頼するのは、全国で初めてだということです。

黒龍酒造の水野社長は「地元の酒蔵としてできるかぎり皆さんに貢献したい」と話していました。