長崎港に停泊の大型クルーズ船で1人感染確認 53人検査へ

長崎港に停泊の大型クルーズ船で1人感染確認 53人検査へ
長崎港に停泊中の大型クルーズ船の船内で、外国籍の乗組員1人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。船内にはほかにも発熱などの症状のある乗組員がいるということで、濃厚接触の可能性がある53人について検査が進められる予定です。
感染が確認されたのは長崎港に乗客を乗せずに停泊しているイタリア船籍の大型クルーズ船「コスタ・アトランチカ」の外国籍の乗組員です。

長崎県や長崎市などによりますと、この船は、先月25日にかけて長崎港にある三菱重工長崎造船所香焼工場で修繕を受けたあと、試運転などをへて、今月末までの予定で港に停泊しています。

乗組員は今月14日に発熱の症状がみられ、20日の検査で感染が確認されたため船内の個室に隔離されているということです。

ほかにも3人について検査が行われ、陰性だったということです。

船には外国籍の乗組員合わせて623人が乗り組み、ほかにも発熱などの症状のある人がいるということで、濃厚接触の可能性がある53人について検査が進められる予定です。

長崎県は国内での感染拡大を受けて、先月13日、乗組員の下船を控えるよう求めていたということです。

加藤厚労相「感染の拡大防止に努める」

加藤厚生労働大臣は記者会見で「長崎県、長崎市、三菱重工業との間で電話会議などを開催して状況を把握したり、必要な助言を行ったりしている。厚生労働省の職員1人と国立感染症研究所の専門家1人を県に派遣し、現地でさらに調整しながら、感染の拡大防止に努めていきたい」と述べました。