PCR検査「無症状の人も公費負担を」大学病院の団体が要請

PCR検査「無症状の人も公費負担を」大学病院の団体が要請
新型コロナウイルスに感染しているか確認するPCR検査について、全国の大学病院の院長などで作る団体が、無症状の人が受ける場合も健康保険の適用の対象として費用を公費で負担すべきだと厚生労働省などに求めました。
いわゆる濃厚接触者には当たらない無症状の人がPCR検査を受ける際は、健康保険が適用されず、費用を全額負担する必要があります。

ところが、大学病院の院長などで作る「全国医学部長病院長会議」によりますと、各地の大学病院でほかの病気で入院中の患者にも院内感染の対策としてPCR検査を行うケースが増えているということです。

1件1万5000円ほどの費用を患者に代わって病院側が負担しているということで、この団体は厚生労働省などに対して無症状の人が検査を受ける場合も健康保険の適用の対象として費用を公費で負担すべきだと求めました。

また、医療従事者を感染から守るための防護服などの物資や検査に必要な試薬を確保することなども合わせて求めました。

記者会見を行った全国医学部長病院長会議専門委員長会の嘉山孝正委員長は「ウイルスを持っているかいないかを確かめないと、ほかの患者に広がりパンデミックが起きてしまう。そうなる前に対策に手をつけてほしい」と話していました。