埼玉県 病床ひっ迫 症状がない患者はホテルや自宅で療養へ

埼玉県 病床ひっ迫 症状がない患者はホテルや自宅で療養へ
新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関の病床がひっ迫していることを受け、埼玉県は、症状がない患者などはホテルや自宅で療養してもらうことを決めました。
埼玉県内では、20日までの感染者が670人以上に上り、このうち半数以上の370人は、病床がひっ迫していることなどから自宅で待機しています。

これまで埼玉県は、感染が確認された人は入院させる方針でしたが、20日に開いた専門家会議で、症状のない患者や軽症の患者は、県が借り上げたホテルや自宅で療養してもらうことを決めました。

このうちホテルで療養するのは、発症から8日以上経過し、症状が快方に向かっている人や、症状がない人のうち、高齢者などリスクの高い人と同居している人としています。

また、自宅で療養するのは原則、症状がない人などで、基礎疾患のある患者は、症状がなくても一般の医療機関に入院するとしています。

また、感染の不安をなくそうと、発熱があるなど感染が疑われる患者の外来診療を行わない「ホワイト施設」を指定することを決めました。

対象は、人工透析だけを行っている診療所や、産婦人科しかない分べん可能な病院、県立がんセンターの合わせて132の施設だということです。

埼玉県の大野知事は「医療崩壊を招かないために、しっかり療養できる態勢に移行していく」と話しています。