「コロナ時代のデモ」2000人がマスクと社会的距離 イスラエル

「コロナ時代のデモ」2000人がマスクと社会的距離 イスラエル
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中東のイスラエルでネタニヤフ政権に抗議する大規模なデモ集会が開かれました。参加者は新型コロナウイルスへの感染を防ぐため人と人との間に一定の距離をとる「ソーシャル・ディスタンシング」を徹底し、「コロナ時代に適応したデモ」だとして話題となっています。
イスラエルの商業都市テルアビブでは19日、野党がネタニヤフ政権に抗議する集会を呼びかけ、市民およそ2000人が参加しました。

集会では新型コロナウイルスの感染を防ぐため参加者全員がマスクを着用し、人と人との間に一定の距離をとる「ソーシャル・ディスタンシング」を実践しながらシュプレヒコールをあげました。

イスラエルでは感染が確認された人が1万3654人、亡くなった人が173人にのぼっています。

市民には厳しい外出制限が義務づけられていますが、「ソーシャル・ディスタンシング」などの対策をとればデモ集会の開催は許可されることになっています。

主催した野党の担当者は参加者が距離を保てるよう、会場となった広場に2メートル間隔でチョークでしるしをつけるなどして準備したということで「どんなことがあっても民主主義の戦いはやめない」と話していました。

集会の様子はイスラエルのテレビ局が「まさしくコロナ時代に適応したデモ集会だ」と伝えるなど話題となっています