人出は大幅減少もばらつき 緊急事態宣言 拡大後初の日曜日

人出は大幅減少もばらつき 緊急事態宣言 拡大後初の日曜日
緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたあと、初めての日曜日となった19日の全国の人出は、新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて大幅に減少しましたが、地域によって減少幅にばらつきも出ています。
NTTドコモは、携帯電話の基地局の情報をもとに、個人を特定せずプライバシーを保護した形で、全国47都道府県の主な都市の人出のデータをまとめました。

それによりますと、19日の午後3時時点の人出は、感染拡大前のことし1月中旬から2月中旬の休日の平均と比べて、当初の緊急事態宣言の対象地域で軒並み70%以上の大幅な減少になっています。

大阪 梅田周辺では86.9%と減少幅が80%を超えたほか、東京 新宿周辺で79.9%、福岡 天神周辺で77.7%、横浜駅周辺で77%、大宮駅周辺で72.8%、兵庫県の三ノ宮駅周辺で71.7%、千葉駅周辺で71.5%、それぞれ減少しました。

これら7つの都府県に加えて新たに「特定警戒都道府県」に指定された6つの道府県では、減少幅にばらつきが出ました。

名古屋駅周辺で77.6%、金沢駅周辺で73.4%、京都駅周辺で72.2%といずれも減少幅が70%を超えました。

一方、札幌駅周辺で68.8%、水戸駅周辺と岐阜駅周辺ではいずれも55.9%の減少となりました。

このほかの地域では、仙台駅周辺が67.1%、広島駅周辺が40.6%、松山駅周辺が28.4%、それぞれ減少しました。

人手のばらつきが明確に 戸越銀座は増加

商店街や観光地などの人の動きをより詳しく見ると、人出のばらつきは一段と明確になっています。このうち、住宅地や商店街がある東京 品川区の戸越銀座の19日の人出は感染拡大前のことし1月中旬から2月中旬の休日の平均と比べて、14.7%の増加となりました。

食品など必要な買い物に出かける人が多かったとみられます。

一方、東京 吉祥寺駅周辺の19日の人出は、感染拡大前と比べて66.4%の減少でした。

このほか、神奈川県の観光地、江の島の周辺は、感染拡大前に比べると、49.7%の減少にとどまりました。