復活祭の聖火 特別機で各国に持ち帰り キリスト教 東方正教会

復活祭の聖火 特別機で各国に持ち帰り キリスト教 東方正教会
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ロシアなどキリスト教の東方正教会の国々は、復活祭を前に中東のエルサレムから「聖なる火」を持ち帰るのが伝統となっていますが、ことしは新型コロナウイルスの影響でイスラエルからの国際便がすべて運休しているため、各国は特別機を派遣して聖火を持ち帰る異例の対応をとりました。
中東のエルサレムの旧市街にある、キリストの墓があった場所とされる聖墳墓教会では18日、キリストの復活を象徴する「聖なる火」をともす儀式がひっそりと行われました。

例年この儀式にはロシアなど東方正教会の国々から来る聖職者も参加して、主に民間機で聖火を本国に持ち帰っていますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で国際便が全便運休し、外国人は現地のイスラエルに入国することができません。

このため東方正教会の合わせて11の国は、イスラエル側と事前に調整して特別機を派遣して空港に待機させ、エルサレムに駐在している聖職者や外交官が聖火を受け取って特別機で持ち帰るという異例の対応をとりました。このうちロシアやギリシャ国内の教会では、18日深夜、エルサレムから運ばれた聖火の到着を祝う儀式が行われていました。

東方正教会の国々では19日が復活祭となっていて、例年であれば街は大勢の人でにぎわいますが、ことしは各国とも厳しい外出制限が出されているため例年とは様変わりした復活祭となりそうです。