警視庁 渋谷署で勾留の5人の感染確認 留置場を閉鎖へ

警視庁 渋谷署で勾留の5人の感染確認 留置場を閉鎖へ
警視庁の渋谷警察署の留置場ではこれまでに勾留されていた2人が新型コロナウイルスに感染していましたが、18日新たに勾留されていた5人が感染していることが分かりました。警視庁は感染の拡大を防ぐため、週明けにも留置場を閉鎖し、消毒することにしています。
警視庁によりますと、新型コロナウイルスに感染したのは、渋谷警察署の留置場に勾留されていた20代から60代の男5人です。

この留置場では、今月8日と12日に勾留中の2人の感染が確認されましたが、感染経路が分からなかったため、16日、勾留中の人や、留置場の業務に関わった警察職員、合わせておよそ50人を対象にPCR検査を行ったところ、18日新たに5人の感染が確認されました。

警視庁は5人のうち、4人は別の留置場に移送し、残りの1人はすでに釈放されているため、保健所を通じて本人に通知することにしています。

また、留置場についてはさらなる感染拡大を防ぐため、週明けにも現在勾留されている人を別の留置場に移したうえで閉鎖し、保健所の指導に従って消毒を行うということです。

今回の感染で、署内などで接触のあった警察官11人は、自宅待機にしたということです。

警視庁は「感染の原因が分からないとはいえ、7人の感染者を出したことを重く受け止めている。留置場を閉鎖することは、建物の改築など以外ではおそらく前例がない。しっかり対応して感染の拡大を防ぎたい」としています。