医師が検査結果を見誤るミス 感染者に陰性と伝達 神奈川 厚木

医師が検査結果を見誤るミス 感染者に陰性と伝達 神奈川 厚木
神奈川県厚木市の市立病院の医師が新型コロナウイルスの検査機関から送られてきた報告書の見方を誤り、本来は感染者だった2人に陰性だと伝えていたことがわかりました。
厚木市立病院によりますと、今月13日に検査のため病院内で採取した20代の男性と60代の女性の検体について、15日に民間の検査機関から中間報告が送られてきた際、医師が報告書の見方を誤って陰性と判断し2人に伝えたということです。

16日になって最終報告を受けた保健所が、感染が確認されたことを2人に伝えた際ミスが発覚しました。

病院が調べたところ報告書では、2つの項目で「検出せず」と記されていた場合に陰性と判断されますが、医師は1つの項目しか見ていなかったほか、ミスを防ぐため医師と看護師の2人1組で確認するよう求められていますが、医師1人で判断していました。

2人の感染者はいずれも軽症で、誤って陰性と伝えられたあとも自宅で療養していたということです。

厚木市立病院は「市民の皆さんに不安を与えることになり、深くおわび申し上げます。同様のミスが二度と起こらないよう、チェック体制の徹底を図っていきます」と話しています。

新型コロナウイルスの検査をめぐっては15日、神奈川県の衛生研究所でも検体の取り違えが明らかになるなどミスが相次いでいます。