小中学生の体力調査 今年度は中止へ 新型コロナで休校相次ぎ

小中学生の体力調査 今年度は中止へ 新型コロナで休校相次ぎ
新型コロナウイルスの感染拡大で学校の休校が続く中、スポーツ庁は全国の小中学生を対象に行っている体力や運動習慣などの調査を今年度は中止する方針を固めました。
国は、平成20年度から全国の小学5年生と中学2年生を対象に、50メートル走やボール投げといった8つの項目とともに運動習慣などを調べており、昨年度は215万人余りが対象になりました。

この調査について、スポーツ庁は新型コロナウイルスの感染拡大による政府の緊急事態宣言などを受け、休校になっている学校が相次いでいることから、今年度は中止する方針を固めました。

関係者によりますと、調査はこれまで4月から7月にかけて学校で行われてきましたが、学校が再開したあとでも教育現場に負担が集中することを避けるねらいがあるということです。

この調査が実施されないのは東日本大震災のあった平成23年度以来です。

スポーツ庁は、昭和39年度から行われている成人を含めた国民の体力や運動能力を調べる抽出調査については、今後の感染の状況を踏まえ判断することにしています。