独首相 外出制限 段階的に緩和の方針 制限続くことも示唆

独首相 外出制限 段階的に緩和の方針 制限続くことも示唆
ドイツのメルケル首相は新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むための外出制限について、一部の店舗の営業を認めるなど段階的に緩和する方針を明らかにしました。一方で、当面は人々の暮らしを制限する措置が続くことを示唆し、理解を求めました。
国立ロベルト・コッホ研究所によりますと15日現在、ドイツで新型コロナウイルスへの感染が確認された人は12万7000人に上り、このうち亡くなった人は3200人を超えています。

メルケル首相は15日、感染者が増加するペースがゆるやかになっているとして、先月から行っている外出制限に伴う措置を段階的に緩和する方針を明らかにしました。

20日から面積が800平方メートル以下の小売店の営業を認め、来月4日からは休校措置がとられている学校も、段階的に再開するとしています。

一方で、レストランについては引き続き、持ち帰りや配達以外の営業は認めず、大規模なイベントは8月31日まで禁止するとしたほか、買い物やバスなどの公共交通機関を利用する際には、マスクの着用を強く推奨するとしています。

メルケル首相は「ワクチンができるまで、ウイルスとともに生きていかなければならないことを理解する必要がある」と述べて、当面は人々の暮らしを制限する措置が続くことを示唆し、理解を求めました。