「陰性」を誤って「陽性」 死亡も臨終立ち会えず 神奈川県謝罪

「陰性」を誤って「陽性」 死亡も臨終立ち会えず 神奈川県謝罪
神奈川県は、県の衛生研究所が新型コロナウイルスの検査で検体を取り違え、陰性の女性に誤って陽性と伝えていたことを明らかにしました。女性は翌日に別の病気で死亡しましたが、感染者とされていたため家族は臨終の際に立ち会えなかったということで、県が家族に謝罪しました。
神奈川県が、15日夜開いた記者会見によりますと、14日県の衛生研究所で新型コロナウイルスの検査を行った際、高齢者施設に入所していた女性の検体と別の女性の検体を取り違え、本来は陰性だった高齢者施設の女性に誤って陽性と伝えたということです。

女性は15日、県内の医療機関で別の病気で死亡しましたが新型コロナウイルスの感染者とされていたため、家族は臨終の際に立ち会うことができなかったということです。

その後、医療機関から別の患者の検体ではないかという指摘を受け、取り違えが発覚したということで県は女性の家族にミスを伝えて謝罪したということです。

県では、検体が入った容器に書かれた3桁の数字のうち「8」と「9」を担当者が見間違えたことが原因と見ています。

県の衛生研究所の高崎智彦所長は「ミスによって亡くなる際に立ち会いができなかったご遺族には大変申し訳なく思います。原因を検証し、再発防止の徹底を図ります」と話しています。