富山県知事 外出自粛強く要請 独自に緊急事態宣言の可能性も

富山県知事 外出自粛強く要請 独自に緊急事態宣言の可能性も
富山県の石井知事は、13日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染者の急増について、「極めて厳しい段階に移りつつあり、瀬戸際であると言わざるをえない」と述べ、県民に外出自粛を強く呼びかけました。さらに状況によっては、今後、県独自の緊急事態宣言を出す可能性もあるという認識を示しました。
富山県では、感染症の指定医療機関である県立中央病院や富山市民病院で、医師や看護師らの新型コロナウイルスへの感染が相次いで明らかになり、12日までに県内で感染が確認されたのは44人になっています。

石井知事は、13日の記者会見で「極めて厳しい段階に移りつつあり、瀬戸際であると言わざるをえない。今後、県内においても曜日や昼夜を問わず、不要不急の外出は控えてほしい」と述べ、県民に外出自粛を強く呼びかけました。

また報道陣から県独自の緊急事態宣言について問われたのに対し、「感染者がさらに増え、感染ルートを把握できない例も増えれば、県独自で宣言することもありえないことではない。事態の推移を今後も注意深く見守っていきたい」と述べ、感染者の増加の状況によっては、今後県独自の緊急事態宣言を出す可能性もあるという認識を示しました。

さらに感染者の増加に備えて、早ければ14日にも軽症の患者を受け入れる民間のホテルなどの募集を始めると説明しました。

これを前に開かれた県の緊急の対策本部会議では、石黒雄一厚生部長が、県内で重症患者が発生した場合、県立中央病院、厚生連高岡病院、富山大学附属病院のいずれかで患者を受け入れることや、重症患者が今後3人から10人ほどに増えた場合、ホテルなどの協力も得ながら、病床を現在の2倍程度の300床確保することなどを説明しました。