安倍首相の投稿動画へ批判「多くの反響 寄せられた」官房長官

安倍首相の投稿動画へ批判「多くの反響 寄せられた」官房長官
安倍総理大臣が、音楽家の星野源さんの楽曲とともに、みずからの様子を撮影した動画をSNSに投稿したことに批判が出ていることについて、菅官房長官は、若者に外出自粛を呼びかける趣旨であり、多くの反響が寄せられていると説明しました。
安倍総理大臣は、12日、星野源さんがSNS上で公開した楽曲「うちで踊ろう」とともに、自宅で過ごす様子を撮影したコラボ動画を投稿し、外出自粛への協力を呼びかけましたが、「国民の生活が大変なときに不謹慎だ」などと批判が出ています。

これについて菅官房長官は、午前の記者会見で「若者に外出を控えてもらいたい旨を訴えるにあたり、SNSでの発信は極めて有効だ。ツイッターでは、確認できる範囲で、過去最高の35万を超える『いいね』をいただくなど多くの反響がある」と述べました。

また、記者団が「結果として反感を招いた面があるのではないか」と質問したのに対し、「若者への外出自粛の呼びかけは、なかなか手が届かないところなので、こうしたSNSを通じて考えてもらいたいということだ。緊急事態を1か月で脱するためには、最低7割、極力8割の接触削減の実現が不可欠であり、年代を問わず、幅広い国民に、引き続き、あらゆる手段を尽くして最大限の協力を求めていきたい」と述べました。

自民 二階幹事長「何か言おうと思ったら 何とでも言える」

自民党の二階幹事長は記者会見で、「何か言おうと思ったら、何とでも言える。そのたぐいのことだと受け止めている」と述べました。

自民 岸田政調会長「受け止められ方 注意を」

自民党の岸田政務調査会長は記者会見で「外出自粛に協力をいただきたいというメッセージを伝えるための1つのやり方だったと理解する。ただ、どう受け止められるか、丁寧に見ていかなければならない。国民の受け止めも踏まえ、今後、どのような形でメッセージを発するべきなのか考えてもらいたい」と述べました。

立民 福山幹事長「一国の総理大臣として残念」

立憲民主党の福山幹事長は記者団に対し「国民の今の気持ちに全く寄り添えない政権であり、総理大臣だと感じた。国民の生活や気持ちとかけ離れており、一国の総理大臣として残念だ」と述べました。

共産 小池書記局長「危機感のかけらもない姿」

共産党の小池書記局長は記者会見で「仕事ができない、生きていけないという悲痛な叫びに応えるのが総理大臣の仕事だ。犬と戯れてお茶を飲むという危機感のかけらもない姿で国民が安心すると思ったのならとんでもない勘違いで、深く反省していただきたい」と述べました。