緊急事態宣言 繁華街で外出自粛を呼びかけ 東京都

緊急事態宣言 繁華街で外出自粛を呼びかけ 東京都
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新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、東京都は新宿 歌舞伎町などの繁華街で通行人などに直接、外出自粛への協力を呼びかける取り組みを始めました。
都内では10日、新たに189人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されるなど、感染の拡大に歯止めがかかっていません。

こうした中、東京都は主要な繁華街で通行人や商業施設に対して直接、外出自粛への協力を呼びかける取り組みを始めました。

このうち新宿 歌舞伎町では都や新宿区の職員、それに医師会のメンバーなど合わせて15人が巡回し、「STAY HOME」(ステイ・ホーム)などと書かれたステッカーを掲げながら、通行人にできるだけ早く帰宅するよう呼びかけていました。

10日夜の歌舞伎町は人出もまばらで、飲食店の中には臨時休業したり、営業時間を短縮したりするところが増えていますが、都は感染の拡大を防ぐため、こうした繁華街の巡回を当面、続けたいとしています。

東京都の國枝治男都民安全推進本部長は「感染経路がわからないケースも増え続ける中、都民や事業者には外出の自粛について協力をお願いしたい」と話していました。

警察もパトロール

東京 港区の新橋駅周辺では10日夜8時ごろから制服姿の警察官が、飲食店が軒を連ねる通りをパトロールしました。

10日は多くの人が足早に駅に向かっていましたが、路上や近くの公園で複数で缶ビールなどを飲む人たちの姿もみられ、警察官は「外出の自粛が呼びかけられています」と声をかけていきました。

警視庁では外出自粛の要請に強制力はないものの、酒を飲んだあとに路上で複数でとどまっている人や客引きなどに声をかけ、外出の自粛を呼びかけることにしています。

また休業する飲食店が増えていることから、店舗や事務所をねらった盗難被害が起きないように、細い路地の見回りも強化していました。