天皇皇后両陛下 専門家から感染状況などの説明を受けられる

天皇皇后両陛下 専門家から感染状況などの説明を受けられる
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天皇皇后両陛下は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、政府の専門家会議の尾身茂副座長から感染の状況や政府の対応などについて説明を受けられました。
説明は10日午後5時半ごろから、両陛下のお住まいの一室で行われ、天皇陛下は冒頭、日夜、現場で医療などに携わっている多くの関係者の努力をねぎらう気持ちを表されました。

そのうえで、「このたびの感染症の拡大は人類にとって大きな試練であり、わが国でも数多くの命が危険にさらされたり、多くの人々がさまざまな困難に直面したりしていることを深く案じています。今後、私たち皆がなお一層心を一つにして力を合わせながら、この感染症を抑え込み、現在の難しい状況を乗り越えていくことを心から願っています」などと述べられたということです。

両陛下が外部の専門家から直接話を聞くのは初めてで、およそ1時間半にわたって国内外の感染状況や政府の対応などについて説明を受けられました。

両陛下はメモをとりながら熱心に耳を傾け、尾身副座長が人との接触を8割減らすことが重要だと述べると、「一人一人の自覚が必要なのですね」などと話されたということです。

説明のあと尾身副座長は「両陛下の関心の高さを感じました。国民みんなで試練を乗り越えてほしいという気持ちが伝わってきました」と話していました。

両陛下は今後も関連するさまざまな分野の専門家から説明を受けられる予定です。