福岡県 病床ひっ迫 自宅療養の実施で判断指針を通知へ

福岡県 病床ひっ迫 自宅療養の実施で判断指針を通知へ
福岡県で新型コロナウイルスへの感染が確認された人は250人に達し、患者を受け入れる病床がひっ迫しつつあります。このため、県は、症状がみられない人については、来週から自宅療養も実施できるようにしたい考えで、一両日中にも各地の保健所長に対し、判断の指針を通知する方針です。
福岡県内では9日、100歳代の女性や1歳未満の男児など、合わせて26人の感染が確認され、これまでに感染が確認された人の合計が250人に達しました。

県が、新型コロナウイルスの患者を受け入れるために確保した医療機関の病床は、およそ250床で、8日までに17人が退院したことなどを勘案しても、病床はひっ迫しつつあります。

このため、県は、新型コロナウイルスの患者を受け入れる病床をさらに50床増やして300床とする方針で、医療機関との調整を急いでいます。

あわせて、症状がみられない人については、来週から自宅療養も実施できるようにしたい考えで、その可否を判断する各地の保健所長に対し、一両日中にも指針を通知する方針です。

指針には、判断のポイントとして、症状のみられない人が、
▽外出しないことや、
▽保健所の指導に従うこと、それに、
▽高齢者と同居している場合には生活空間を分けられることなどが盛り込まれる見通しです。

また、さらに患者が増えた場合に備えて、県は近く民間のホテルとの間で、軽症や症状が見られない人の受け入れで合意する運びで、準備が整いしだい、ホテルでの受け入れを始める方針です。