3月の工作機械受注額 大幅減 企業の設備投資鈍る

3月の工作機械受注額 大幅減 企業の設備投資鈍る
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で企業の設備投資が鈍り、国内の工作機械メーカーの先月の受注額は去年の同じ月と比べ40%もの大幅な減少となりました。
日本工作機械工業会の発表によりますと、国内メーカーの先月の工作機械の受注額は速報値で773億円となりました。

これは去年の3月と比べて40.8%の大幅な減少で、3月としてはリーマンショックの影響が続いていた2010年以来、10年ぶりの低い水準になりました。

受注額のうち国内向けは342億円で36.5%の減少、海外向けは431億円で43.8%減少しました。

これについて日本工作機械工業会は、新型コロナウイルスの感染拡大で国内外で自動車部品を製造する機械の受注が落ち込んでいるほか、中国を中心にスマートフォン向けの部品を加工する装置などの受注が大きく落ち込んだことが要因と見ています。

工業会では、「新型コロナウイルスが世界的にピークアウトしないかぎり、厳しい状況が続くと見ている」と話しています。