外出禁止の米イリノイ州 飲み会参加で市長妻摘発 新型コロナ

外出禁止の米イリノイ州 飲み会参加で市長妻摘発 新型コロナ
k10012376781_202004090917_202004090927.mp4
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、外出禁止の命令が出ているアメリカ中西部のイリノイ州で、市民に自宅にとどまるよう呼びかけていた市長の妻がバーで開かれた飲み会に参加したとして、警察に摘発されました。
摘発されたのは、アメリカ中西部イリノイ州のオールトン市のウォーカー市長の妻です。

イリノイ州では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、先月21日から必要最低限の場合を除いて外出禁止の命令が出されています。しかし、命令に従わない市民が多いことから、ウォーカー市長は3日の記者会見で「今はとても深刻な時期なので、どうか自宅にとどまってほしい」と呼びかけるとともに、命令に違反した市民を逮捕する権限を警察に与え、取り締まりを強化するよう指示していました。

そんな中、5日未明、警察官が市内のバーで開かれていた飲み会の取り締まりを行ったところ、客の中にウォーカー市長の妻もいたということです。妻が摘発されたことを受けて、ウォーカー市長は自身のフェイスブックに「警察署長には、妻を外出禁止の命令に違反した市民の1人として扱い、特別扱いしないよう指示した」と投稿しました。

地元メディアによりますと、市長の妻が立件され、有罪になった場合、最大で、364日の禁錮刑や2500ドル、日本円でおよそ27万円の罰金が科されるということです。