フランス 死者1万人超える 新型コロナウイルス

フランス 死者1万人超える 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、フランスでは、死亡した人が1万人を超え、現地では、今月15日までとなっている外出制限が延長されるという見方が広がっています。
フランス政府によりますと、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は7日までに1万328人となりました。

死者が1万人を超えるのはイタリア、スペイン、アメリカに次いで4か国目です。

また、感染が確認された人は7万8167人となっているほか、当初、確認が取れなかった高齢者施設や障害者施設で感染が確認されたケースや感染の疑いがあるケースについても今月2日から新たに公表を始め、3万902人となっています。

フランスでは先月17日から全土で外出制限の措置がとられていますが、生活必需品の買い物や通院などを理由にした外出ができるほか、自宅から半径1キロ以内で1時間以内であればジョギングなどの運動も認められてきました。

この措置についてパリ市は、8日から制限を強化し、午前10時から午後7時までの間はジョギングなどの運動を理由にした外出を禁止しました。

フランスでは先週末、春の暖かな陽気のもと、多くの市民が出歩く姿が見られ、カスタネール内相は、「天気がよくなれば緩みが出るおそれがある」と述べ、対策の強化を検討するよう自治体に呼びかけていました。

また、ベラン保健相は7日、現地メディアのインタビューで、「まだ感染のピークに達していない。外出制限は必要なかぎり続く」と述べ、現地では今月15日までとなっている外出制限が延長されるという見方が広がっています。