東京六大学野球 開幕を来月末に延期 1試合総当たりに

東京六大学野球 開幕を来月末に延期 1試合総当たりに
今月11日に神宮球場で開幕する予定だった東京六大学野球の春のリーグ戦は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開幕を来月末以降に延期し、試合数を減らしての実施を目指すことになりました。
これは東京六大学野球連盟が5日神宮球場で開いた臨時理事会で決まりました。

それによりますと、春のリーグ戦は開幕を当初の予定より1か月以上遅らせて来月末とし、来月中旬以降に開く理事会で感染状況などを見ながら、開幕日やその後の日程を決めるということです。

リーグ戦の形式も、同じ対戦で先に2勝したチームが勝ち点を獲得する通常の形ではなく、6校の1試合総当たりとし、勝率で順位を決めるとしています。

開幕を大幅に延期するのは初めてで、1試合の総当たりで行うのは、「野球統制令」が出された昭和15年から17年までと、戦後最初のリーグ戦の昭和21年の春以来5回目だということです。

また今月中は6校とも対外試合を行わないことも決めました。

東京六大学野球連盟の井上崇通理事長は「予断を許さない状況なので、場合によっては無観客での試合や、リーグ戦の中止も考えなければならない」と話しました。

大学野球は東都大学野球や関西学生野球など全国の多くの春のリーグ戦で開幕の延期が決まっていて、全日本大学野球選手権も6月から8月に延期となっています。